株式会社ゲンロンで開催された大森望 SF創作講座の講義録をまとめた本が『SFの書き方』です。SF作家として出版社から本を出したい人を対象にしています。
SF小説を書かない人も楽しめる
私のように小説を書くような趣味がない人が読んでも楽しめます。普段は知ることができないSF作家の創作方法や、出版業界の話が書いてあるので興味深いです。
課題と講義
『SFの書き方』には講義のまえに提示された課題と、課題に対して受講者が提出したSF小説の梗概が掲載されています。その後に講義内容が掲載されているので、まるで自分が受講しているような感覚で読むことができます。SF小説を書いている人ならば「俺ならこうする!」などとアイディアを考えながら学習できるのではないでしょうか?
ちなみに私も課題をトライしてみましたが、初めてのことなので何も思いつきませんでした(笑)。先ずはSF小説をもっと読まないとダメだなぁ。
提出された課題について
ゲンロンのWebサイトでは受講生が提出した課題や完成させた作品を読むことができます。どの受講者も素晴らしいので、次回の講義に参加したい人は読んでみるといいかもしれません。
魅力的な講師陣
SF創作講座では大森望さんだけでなく、魅力的な講師陣が参加しています。講師によって適切なテーマが設定されているので、学べることが多いと思います。
- 大森望さん
- 東浩紀さん
- 長谷敏司さん
- 冲方丁さん
- 藤井太洋さん
- 宮内悠介さん
- 法月綸太郎さん
- 新井素子さん
- 円城塔さん
- 小川一水さん
- 山田正紀さん
付録 SF作家になる方法
『SFの書き方』には講義だけでなく、大森望さんのアドバイスが付録として掲載されています。これからSF作家を目指す人は、SFの新人賞に応募するだけでなく、SNSやネットを使った活動など、積極的に動く必要があるようです。