『ダークエルフ物語』の第1巻 故郷、メンゾベランザンについて


小説『アイスウィンド・サーガ』シリーズの前日譚として書かれたお話が『ダークエルフ物語 1巻から3巻』です。『アイスウィンド・サーガ』の方が先に出版されましたが、『ダークエルフ物語 1巻から3巻』を読んでから『アイスウィンド・サーガ』を読んだ方が、さまざまな設定を知ることができます。

表紙について

ストーリーよりも先に説明しておきたいことが表紙のイメージについてです。出版社が児童文学として売り込みたかったのか?ダークファンタジーの小説としては全く似つかわしくない絵が表紙に使用されています・・・そもそもセクシー表現が途中にあるのに児童文学は無理でしょ(笑)。しかも表紙にかいてあるようなシーンはありません(笑)。なので洋書の表紙をイメージして読むことをおすすめします。

ダークエルフ物語 (1) 故郷、メンゾベランザン

英語版の表紙

Homeland: The Legend of Drizzt, Book I

ダークエルフの社会

ダークエルフの社会が詳しく描写されています。密かに一族を皆殺しにすれば、罪には問われずに、貴族の階級が上がる社会システム。白兵院、魔法院、尼僧院などの教育機関など、地下都市メンゾベランザンでの貴族生活が書かれています。




主人公ドリッズド・ドゥアーデンの成長

デヴィーア家への奇襲の最中に生まれたドリッズド・ドゥアーデンの成長する過程がメインのストーリーとなります。なぜドリッズドはダークエルフの社会に馴染めなかったのか?なぜ地下都市メンゾベランザンを脱出しなかければならなかったのか?などの謎がついに明かされます。

グエンワイヴァ―との出会い

主人公ドリッズド・ドゥアーデンの相棒グエンワイヴァ―(異世界の豹)を手に入れるまでのストーリーが書かれています。『アイスウィンド・サーガ』のファンにとって必読の書です。

ダークエルフ物語 (1) 故郷、メンゾベランザン
出版社: エンターブレイン
著者: R.A.サルバトーレ
翻訳: 笠井 道子

追記:全12巻セットKindle版 発売

Amazonの電子書籍に2019年2月時点で邦訳されている12巻がセットになって登場しました。

出版社が変わり、KADOKAWAから出版されています。

出版社: KADOKAWA
著者: R.A.サルバトーレ
翻訳: 笠井 道子