ディズニーのアニメーション『ベイマックス』のコンセプトアートを集めた画集『ジ・アート・オブ ベイマックス』を購入しました。描かれたスケッチやコンセプトアートを見ていると、制作にたずさわったアーティストたちが試行錯誤してデザインしたことがよくわかります。
サンフランソウキョウのアイディア
アメリカ人やメキシコ人のアニメ&マンガオタクに出会うと「日本に行ってみたい!」と言う人が多いです。そんな彼らの夢をビジュアル化した都市がサンフランソウキョウなのではないでしょうか?そもそもこの2つの都市をミックスするアイディアはエグゼクティブプロデューサーのジョン・ラセターさんが言い出したようなことが書かれてますから、日本とミックスする都市としてサンフランシスコ(ピクサーのスタジオがある場所)が選ばれたのも納得です。またサンフランシスコにはジャパンタウンがあるのでアイディアの元になっていると思います。
背景のコンセプトアート
どのコンセプトアートも東京の雰囲気をよく伝えているので、日本人が見ていても違和感がないと思います。またサンフランシスコの起伏ある地形や建物のイメージも上手く使用されているので、日本にいるのか?サンフランシスコにいるのか?わからなくなるような不思議な感覚になります。コンセプトアートの中には昔の旅行ポスターのようなイメージも掲載されています。あまりによくできているのポスターなので、見ているとサンフランソウキョウに旅行に行きたくなってしまいます(笑)。
掲載されている背景のコンセプトアート
- サンフランソウキョウ
- ヒロの家
- サンフランソウキョウ工科大学
- フレッドの豪邸
- ポータル
- クレイテックインダストリーズ
キャラクターのコンセプトアート
各キャラクターができるまでのコンセプトアートを見ていると面白いです。1つのキャラクターを作り出すまでに、さまざまなイメージを制作しています。主人公のヒロが本格的なオタクだったり、コナンくんに近いイメージもありました(笑)。また日本のロボットアニメに出てくるような超かっこいいベイマックスのデザイン案も掲載されています。どうやらそのイメージを描いたのは日本人のコンセプトアーティストのようです。すごいですね。
掲載されているキャラクターのコンセプトアート
- ヒロ
- ベイマックス
- タダシ
- キャス
- モチ
- ゴー・ゴー
- ワサビ
- ハニー・レモン
- フレッド
- キャラハン教授
- ヨウカイ
- ヤマ
- その他悪役
- バックグランド・キャラクター
撮影
今回の画集には撮影の章がもうけられています。『ベイマックス』では今までのディズニーアニメーションとは違うリアリスティックなライティングとカメラワークが求められたそうです。特にレンダラーはディズニーのハイぺリオン・レンダラーが初めて使われています。この章は10ページほどしかないので情報量は少ないですが、掲載されている写真やイメージはきれいです。
掲載されている撮影のトピック