トムス・エンタテイメントの制作工程からアニメを学ぶ書籍『名作に学ぶアニメのつくり方』


トムス・エンタテイメントの制作過程をもとにアニメーションの作り方を学習できる書籍が『名作に学ぶアニメのつくり方』です。アニメーションの作られる過程に興味がある人にはおススメの書籍です。

トムス・エンタテイメントの制作工程から学べる書籍『名作に学ぶアニメのつくり方』

書籍『名作に学ぶアニメのつくり方』はトムス・エンタテイメントの制作工程を元にアニメーションの作り方を学ぶことができます。トムス・エンタテイメントは歴史あるアニメーション・スタジオなので、セル画を使用していた時代からデジタルを使用している現代までのアニメーションの作り方が学べます。ただしこの書籍はアニメーション制作の概論的な役割を持った書籍なので、技術的な解説をした書籍ではありません。

名作に学ぶアニメのつくり方 (玄光社MOOK)

制作過程で作られたさまざまな画像を掲載

解説と共に掲載されているのがトムス・エンタテイメントが制作した作品です。イメージボード、美術ボード、絵コンテ、レイアウト、原画、動画など、さまざまな画像が掲載されているので各工程でとのような作業が行われているのか視覚的に理解できます。また鉛筆と水彩画で描かれた『名探偵ホームズ』のイメージーボードや『ルパン三世』の絵コンテやレイアウトなどはすばらしいので、まるで画集を見ているように楽しめます。




掲載されているアニメ

  • 天才バカボン
  • ルパン三世
  • ど根性ガエル
  • パンダコパンダ
  • 侍ジャイアンツ
  • はじめ人間ギャートルズ
  • ガンバの冒険
  • 家なき子
  • 宝島
  • あしたのジョー
  • 六神合体ゴッドマーズ
  • スペースコブラ
  • 名探偵ホームズ
  • それいけ!アンパンマン
  • 名探偵コナン

アニメ用語一覧

各章の最後にアニメ用語一覧が掲載されています。アニメーション制作における用語を集めた一覧なので、これからアニメーターを目指したいと考えている人や趣味でアニメーションを制作している人に役立つと思います。ちょっと残念なのが各章の最後に2ページづつ掲載されているので、せっかくの一覧がバラバラに掲載されています。巻末あたりにすべてのアニメ用語をまとめてくれた方が辞書のように検索できたので便利だったと思います。




トムスの匠を紹介<したコラムとインタビュー

コラムにはトムスの匠を紹介しています。またインタビューのコーナーも掲載されているので匠たちが強い信念を持ってアニメーションを制作していたことがうかがえます。

コラム:トムスの匠

  1. 出崎統さん
  2. 長浜忠夫さん
  3. 今沢哲夫さん
  4. 芝山努さん
  5. 大塚康生さん
  6. 椛島義夫さん
  7. 荒木伸吾さん

インタビュー

  1. こだま兼嗣さん
  2. 杉野照夫さん
  3. 友永和秀さん
  4. 小林七郎さん

トムス・エンタテイメントの制作した作品リスト

巻末にはトムス・エンタテイメントの制作した作品リストが掲載されています。1964年から2014年7月までに公開されたアニメーション全291本が勢ぞろいしています。子供の頃に見ていたさまざまなアニメーションを思い出しながら作品リストに目を通すとトムス・エンタテイメントのすごさを再確認できます。